パイロットになるための大学について

 オーストラリアにはパイロットを養成するプログラムを持つ大学がいくつかあり、それぞれに個性があります。中には、パイロットコースをうたっているにも関わらず、大学は飛行機を1機も所有しておらず、生徒が自分でフライトスクールを探さなければいけないところもあります。

 私の通う大学は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州シドニーにあり、国内ではある程度有名な大学です。この大学はフライトスクールも備えており、2年目にシドニー近郊の空港で訓練を行います。また、学位も航空学でもらえるため、就職に関係あるかわかりませんが、響がいい気もします(笑)。

 

 プログラムは3年間です。流れを紹介します。

 

1年目

  • 数学や物理などの一般教養
  • 航空工学基礎(Basic Aeronautical Engineering)などの航空学の基礎教養
  • Recreational Pilot Licenseの学科取得

2年目

  • Recreational Pilot License(実技)
  • Private Pilot License (実技)
  • Commercial Pilot License (学科・実技)
  • Multi-engine Rating (実技)
  • Instrument Rating (実技)

の取得

 

3年目

  • Airline Transport Pilot Licenseの学科取得
  • 選択科目でインストラクターレーティングなどの訓練を受けるか、卒業研究をするか選べる。

 

 私の大学では、プロフェッショナルな人材を育てることを大切にしているため、途中でモチベーションを下げてしまった生徒はすぐに退学になってしまいます。これは入学後に知ったことですが、1年目に70人近い生徒の数があっても卒業する時には30人ほどになるようです。

 

 そんなことも知らなかった私は、短期間で事業用パイロットになるための資格がほぼ全て取れて、同時に学位ももらえるこの大学に魅力を感じ、12月にアプリケーションを送り、1月後半には合格通知(オファー)をいただくことができました。

 ギリギリまでオファーが来なかったため、2月入学には渡航の準備が間に合わなかったものの、9月入学という形を取りついにパイロット訓練生になりました。